Fate/Zeroの音楽

樹海といえば

完全新作として登場

Fateシリーズのアニメ作品としては、2010年まで一定した印象を持っていた。それまで見たことのない人もDVDレンタルなどで過去作品を見返す人もいたと思うが、2011年には待望の新作が公開された。こちらもやはり3年前においては一番の注目作として紹介され、後に発売された映像作品を始めとした関連作品の売上も軒並み上昇し、超人気作品としての地位をその頃には確立していた。ただこの作品は2006年に放送されたものとは別物、過去の話がテーマとなっている。タイトルは『Fate/zero』、先に紹介した『stay night』の前日譚となっており、原作の物語から約10年前の話が展開される。登場人物についても『stay night』でヒロインとして登場したキャラも出て来るが、基本的に主題となって出て来ることはない。

またこの作品の決定的な違いといえば原作者が違っているという点だ。Fateを創りだした原案者は一人だけだが、その原案の中で構成されたこの過去話の設定を元に、物語を作り上げたのは別人だ。この方もとても有名すぎるが、『虚淵玄』というゲーム会社ニトロプラスに所属しているシナリオライターさんだ。この方は2011年の始めに放送された魔法少女作品とは思えない『魔法少女まどか☆マギカ』の原作を作ったお方でもある。そんな虚淵氏が原作を考えたとあって、コアなファン達の間でどんな展開が繰り広げられるのかと期待が寄せられる。

結果的にはそれは恐ろしく的中したといえるだろう。こちらの作品は既に小説として発売されているが、その内容もまさにFateシリーズだと言わんばかりに重厚なシリアスな世界観となっている。ただ『stay night』と比べるとそれ以上の部分もあるのでは、なんて筆者は考えたが前提として暗いのは当たり前としている点では変わりないだろう。

そんなFate/zeroを歌い上げた歌手もまた、その当時注目を浴びることになる。ただタイナカサチさんのように一挙シリーズ大半を主題歌として担当するわけではなく、こちらも隔2クール放送で、計4組のアーティストが起用された。ここではその起用されたアーティスト達を順番に紹介していこう。まず最初に先述でも出てきた『Lisa』さんからだ。

アニメばっか見てるあなたへ

本格的なソロデビューシングル

Fate/zeroという5年前に放送された第一期『Fate/stay night』とはまた違う作品を盛り上げるアーティストとして、最初に登場したのはLisaという女性アーティストだ。この方、以前からすでに知っていたという人もいるが、別のアニメ作品で劇中に登場するバンドで活動していたこともあって、知名度としては既にこうした業界には知られる存在となる。その後作品が放送終了とともにバンドの活動も終了するが、これを気に本格的なソロアーティストとして走りだすこととなり、タイアップとして付いたのがFateシリーズの新作アニメだった。

そのため個人名義はないが既にCDは別名義で発売されているが、現在のLisa名義で発売するデビューシングルはここから始まる、その作品がOPテーマとなっている『oath sign』というものだ。

単刀直入な意見を言わせてもらうと、この楽曲の世界観と作品内容を照らし合わせるとこんなに疾走感溢れるものだろうかと思ったのが個人的な本音となっている。どうしてかというと、Fate/zeroという作品はそれこそ明るい演出といったものは最初の方で少ししか表現がなく、後は基本的にシリアスな展開と裏で画策する攻防戦がメインとなっている、いわゆる鬱作品というに値するものだからだ。劇中では当然のように人が死に、騙し騙されの繰り返しの中で見え隠れする諜報戦、そして目的のためなら手段を選ばず、ただただ己が望みを叶えるためなら愛する物さえ犠牲には厭わないという世界観となっている。

疾走感溢れる良い楽曲ではある、タイアップと以前から歌手として評価されていたこともあり楽曲はオリコン5位を記録する。2011年にもなるとオタク業界にスポットが浴びせられるようになって来たため、一般層でも深いところまで知ることはないがライトな面でなら知っているという人が増え、またアニソンだからどうのという偏見も多少なりとも和らぐようになる。この時には既に一般的な知名度として水樹奈々さんがオリコン最上位に食い込むなどの活躍ぶりを見せるなど、Lisaさんを含めた多くのアニソンを歌う歌手たちにとっては好機としてみるべきだ。

主人公とヒロインの心情に照らし合わせて

楽曲についてだが、疾走感溢れるものになっている編曲と作品の世界観に合わせた歌詞によって物語の主人公達の心情を歌い上げたものとなっている。Lisaさん曰く、1番の歌詞は主人公を、2番はヒロインの心情を基にして作っているという。ここでは作品の世界観に対するネタバレなどは控えるが、最終的に終わり方は決して綺麗なものではなく、最終的に誰も結局のところ救われないままで作品は幕を下ろすこととなる。結果から既に終わりという終わりは存在しない歯切れの悪いものとなっているが、そうした未来が待っていようと自分たちの叶えたい理想を実現させるため、どんな事をしても突き進んでいく覚悟という点ではこの楽曲とLisaさんの歌唱によって表現されていると称されているという。

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OPとEDの違い

LisaさんがOPを担当したが、当然EDは別のアーティストが担当しているわけだが、作品の世界観を元にしている点は共通している。ただ違いとしてあげるなら、Lisaさんの場合は物語の軸となっている主人公をメインとして表現しているのに対して、EDを担当した人はその主人公達の道具として戦う事になる戦士たちに焦点を当てた作品を表現している。ではそんなEDを担当したアーティストについて話をしていこう。

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