Fate/stay night[U.B.W]の音楽

樹海といえば

紡がれる、少し異なるstay night

Fate/zeroからstay nightへ流れるように終了したが、放送終了当時にふと思ったことがある。『これはまたアニメ化を期待してもいいのかもしれないなぁ』というものだ、恐らく誰もが薄っすらと、もしくは確実にやるだろうと根拠の無い確信を抱いていた人もいたのではないか。それだけ印象のある最終回をzeroは迎えたわけで、それを引き継ぐ意味として放送終了してから2年と3ヶ月後に実現した。

放送がスタートすると判明した際、冒頭でも紹介したが2006年に放送されたものをリプロダクトしてするものだと期待する声が圧倒的に多かったが、それは簡単に覆される。そう来るかと、まさかの展開に脱帽してしまう人が圧倒的に多かったが、文句を言っている人たちがそのまま見なくなるということだけはないのだから面白い話だ。あーだこーだと批判する一方できちんと見るものは見ている、実に調子がいい人たちだなぁという感じだ。

そのため、正式な視点からすれば制作会社も同じとあって本当の意味で続編となっている。zeroで登場したキャラクターも数多く登場しているため、そのキャラクターたちはzeroの世界観を元にして表現されていることから、思い入れを持って視聴できる人も多いだろう。この点は第一期の作品との決定的で大きな違いだ。

第一期作品に関してはむしろ予備知識を持っていないまま見ていた人もいただろう、何せ当時はまだPCの成人向けゲームというものに手を付けることを嫌がる人も多かったはず。コアなファンならいざしらず、初回の放送で全くの初見だったという人にとっては衝撃度は計り知れないほど高かったに違いない。筆者もその一人なわけだが、むしろこの時はそんな作品を何処で買えるのかも知らなかった時代だったなぁと、別の意味で感慨深くなる。

zeroから引き継がれるstay night[U.B.W]だが、こちらは一度劇場作品として公開されている点もあって内容をすでに把握している人も多いと思うが、それでもやはり別の作品として見るべきだろう。新規描き下ろしのカットもあって見応え抜群の同作品を盛り上げるアーティストもまた新人である。2014年10月から放送されていた1クール目におけるOPを担当したのは、北海道出身の新人『綾野ましろ』という女性アーティストで、メジャーデビューシングルとして『ideal white』をリリースする。

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主人公 士郎に焦点を当てている

こちらの作品、Fateシリーズの主人公としては一番定着している衛宮士郎の心情を参考にして表現されていると評価されている。実際、歌詞を見ると突如として舞い込んできた運命に翻弄されながらも自らが正しいと信じたことを突き通し、時に周りに翻弄されながらも自分の目指す場所をもがきながらも見出そうとする少年の無我夢中さが表現されている。これについては正直現実としてありえない部分もある、何せ主人公がいきなりわけもわからないまま一度殺されてしまい、挙句の果てにはいつの間にか殺し合いという戦争に参加する羽目にもなってしまうのだから、誰が敵で誰が味方か分からないまま身を投じている。展開上適合している時点で十分おかしいが、まぁそこを深く突っ込んでいたら話が進まないのでいいとしよう。

個人的な感想を言わせてもらうと、Fateらしからぬ楽曲と言っていいかもしれない。主人公の気持ちを綺麗に表現している点については同意するが、一度聴いた時に思ったのは逆にポップすぎないかと感じたくらいだ。ただこれに関しては正直どうにもならないかもしれない、確かに全く違う新生Fateシリーズなのかもしれないが、やはり印象は『タイナカサチ』さんというアーティストが脳裏をかすめるからかもしれない。ここに来ても存在感を発揮しているのだから、どれだけ彼女がFateという作品において重要なのかを思い知らされる瞬間でもある。

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歌いあげられる宿命付けられた高い

最終的に巻き込まれる形となった士郎だが、これも少しネタバレとなってしまうため控えて話をするが元々この殺し合いに参加することは決定付けられていたと言っても過言ではない。原作を知っている人なら知っていると思うが、彼にある秘密が隠されており、その秘密があったからこそ前回の戦いで活躍したセイバーが再び自分の願いを叶えるために戻ってこれたため、彼女としてももう一度願望を実現させると生き込んでいる。ただ同時に士郎がかつて共に戦った仲間の身内と知ると意外そうな顔を浮かべる点についてもzeroを見ている人なら理解できるので、割愛させてもらう。

始まりこそ成り行きだったが最終的には自分で選択し、自分の理想はもちろん殺し合いという無用な戦いを終わらせるために前へ進むことを決意する士郎。その背中はまだ何も出来ないながらも確かに大人への階段を踏み出していく姿だが、彼の行く手を阻むものがあまりに強大で厚く、本来なら超えられるはずのない壁として立ちはだかる。それにも負けずがむしゃらに自分ができることを追求していくその様は邁進する士郎の姿をOPで熱唱する綾野ましろさんが歌い上げている。

こういう視点で楽しむこともできるが、まだまだこのFateシリーズを音楽から盛り上げている人はいるので、最後まで加速していこう。

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